実は肉体労働の保育士・・腰痛の悩みを持っている方は多い
保育士は小さい0歳児を抱っこしつつ、後ろに1歳児が無理やりおんぶしてくるという状況にも耐え、重い2歳児、3歳児が機嫌が悪く抱っこといってきても対応するなど、実は肉体労働者的な面が非常に多い職業です。
乳幼児を毎日抱っこしているだけでも疲労が蓄積するのに、そこに2歳児がおんぶーなんて甘えてくると腰が悲鳴を上げます。
保育士の職業病ともいえるのが腰痛なのです。
急に腰痛になる、いわゆるぎっくり腰になる方もいますが、保育士の多くは慢性的な腰痛の痛みを抱えています。
ヘルニアになる方もいますし、疲労からくる腰の鈍い痛みに悩まされている方も実に多いです。
慢性的な腰痛等を緩和する手段とはどのようなことがあるのか、先輩保育士さんたちの対処方法を理解しておくと仕事に活かせます。
保育士が腰痛持ちになる理由は・・・慢性的な疲労が多い
抱っこするといっても0歳児、そんなに重くないでしょ?という人もいますが、0歳児こそ、自分で力を入れてくれないのでかなり重いのです。
また保育士は1人につき0歳児なら3人、1歳から2歳児なら6人、3歳児は20人!4歳、5歳児は30人と一人でお世話をする人数が決まっています。
0歳児でも生後4ヵ月ともなれば重い子は8000g以上あり、6歳児ともなれば20㎏程度あるのです。
6歳児だって3歳児だって、抱っこしてほしい時、ママに甘えるようにおんぶしてほしい時があります。
それに対応していかなければならない保育士が腰痛になるのも納得・・というものです。
乳幼児を一人抱っこ、そこにもう一人抱っこしなければならない時にはもう一人抱っこ、さらに後ろに機嫌が悪い2歳児がおんぶ・・腰痛にならない方が不思議というくらいの状況といえます。
それでも保育士さんたちは大切なお子さんを預かっているという気持を持って対応するのです。
保育士の腰痛って労災じゃない?
仕事の中で慢性的な腰痛をもったり、ヘルニアになった、またぎっくり腰になったということでも、一般企業のように業務上のケガや病気として認めてもらうのは難しい状況です。
腰痛、ぎっくり腰、ヘルニアなど、症状が悪化した原因が、保育園の重労働以外に加齢やプライベート、また運動不足や持病からくることもあります。
そのため、保育士が労災を申請しても認められない事の方が多いのです。
建設工事で業務中に何かが倒れてきてケガをしたとか、はっきりと業務中の何かしらの作業中にケガ・・ということが明らかにならないと労災は難しいといわれています。
となると、保育士は自らの体を自らで守る以外に頼るすべがないということです。
慢性的な腰痛が明らかに保育園での肉体労働なら
慢性的な腰痛やヘルニアが、明らかに保育園での重労働が原因ということなら、自分の体を守るために転職したという先輩保育士もいます。
それほど重労働にならない、無理のない人員の保育園を探し、転職する日程を少し休息をとってから行けるようにすれば、慢性的な痛みなども改善できるし、次の職場でまたヘルニアになることも少ないです。
ただ地方などは転職先を探すことが難しいといわれていますので、ヘルニアなどがひどい場合、整体に通うとか職場に話をして次年度、負担の少ないクラスに行くなど、配慮してもらうことが世鬱解消の手段となります。